冬のニドムを訪ねて

石の教会

 再びセンターハウスに戻り、正面左奥にあるもうひとつの教会、フィデスペルペテュア教会を見学した。舌を噛みそうなこの名前はラテン語で「永遠の約束」を意味するそうだ。石造りだけあって重厚な礼拝堂での挙式は印象深いのであろう。妻帯者の方は、それならもう一度・・・など妙な考えは起こさないように。長年連れ添ってきた二人でここを訪れ、残された人生を誓いつつ心の中で式を挙げて辛抱しよう。

 

石の教会礼拝堂

ごく最近、ここで挙式があったのだろう。祭壇の前には讃美歌312番付きの式次第が置かれいた。 この歌は「冬の星座」という名で親しまれています。讃美歌312番(Sequenced by Y. Kawahara:2003年)

 

 入り口付近の窓から見える針葉樹林の奥行きと、左手の広場とが作り出すコントラストが素晴らしい。この窓にはアールがついて(中央が外側に湾曲して)いる効果も見逃せない。屋外では、明るい色調の石の壁に青空高くそびえるシラカバの陰が映し出されているのを横目に、ニドムを後にした。みどり豊かになるころはゴルフ客で騒々しくなるだろうが、四季の移ろいを楽しむために再び訪れたいと思っている。

 

石の教会から