本多弘美さんの収納術に学ぶ

おわりに

グラスの庭

 本多さんは花の咲かない(めだたない)グラスを主体にした庭造りに取り組んでいます。それを聞いて「えっ!草で庭を?」と感じるのが普通かも知れません。しかしそう決めたらとことんやってみる。そうすると限られた世界と思っていたなかに、様々なアイデア、手法が浮かび、グラスの秘めた魅力に気がつく。そうするとグラスはグラスでなくなったり、グラスでないものがグラスになったりする。そうすると、自分の庭に新しい世界が描けるようになるのでしょうね。

 英国王立園芸協会日本支部発行の「RHSJ」(2003.11)に、本多さんの庭が大きく取り上げられました。栽培の実践をとおして自分の庭に適する種類を絞り込み、仕事の関係で時間がとれないというハンディをカバーしてくれる植物材料としてグラスを選ばれたとも聞いております。興味深いのはグラスを植物学的にではなく親しみ込めて自分流に分類された表です。

 フレキシブルな感覚でいろいろな切り口で分類できる方だと思います。収納という仕事を通して培われた経験と秀でた才能と探求心、行動力によってガーデニングの世界にも新しい風をおこしていただけると確信しています。

RHSJ_2003年11月号

「RHSJ」(2003年11月号)
おわりに

 番組の最後にこうお話ししていましたね。「気がつくかつかないか、やるかやらないかが大切」と。ふたつとも言葉は簡単ですが私にとってはハードルの高さを感じます。まずは既製の概念にとらわれず、頭を柔軟にしながらとにかく実践してみなければ良い結果は得られないことを痛感させられました。

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