街路樹の話

使命を終えた街路樹の移植(2)

 さて今年8月、市街地のプラタナスの移植作業を見学する機会がありました。移植に耐えてもらうため地上部を強剪定し、狭い植栽桝のなかの根を掘り取る作業はかなりの労力を費やさねばなりません。それだけに想像以上の経費がかかります。一般市民の方にもこうした作業工程を知っていただき、街路樹を除却・更新するか移植するかを判断する材料のひとつにしてほしいと思います。

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移植されたプラタナスとほぼ同じ街路樹の形状(写真左)と剪定後の対象樹木(右)

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1)倒れないようにクレーンで吊りながら植栽桝周囲の土を取り除き側面を根巻きする。
この根鉢大きさでは、ほとんど根がないがそれでも回復するプラタナスの生命力に脱帽

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2)根鉢の底から地下に伸びている根を専用のチェンソーを使って切り取っていく。
土中に石などがあると高価なチェンソーの刃を痛めるので慎重に作業を進める。

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3)すべての根が切れたことを確認し横倒しにする。4)剪定した幹や枝の切り口に殺菌剤入りの融合剤を塗布する。(つづく)