大型雑草

イエローインベーダー(4)

 環境問題を語るとき彼ら自身には責任はありません。知って知らずか別としてそれを持ち込んだ私たちの責任といえます。北海道内でも身勝手な飼い主が捨てたため野生化したアライグマ、心ない釣り人が自分たちの都合で湖沼や河川に放流した外来魚が問題になっています。環境に適応して生態系を破壊し、思わぬところで私たちの生活や将来にも禍根を残すのです。

 かつては花壇を法面、ボーダーを飾ったオオキンケイギクですが、生命力が強く在来種駆逐の恐れがあるとされ、環境省が2006年2月1日より外来生物法に基づき特定外来生物に指定しました。思わぬ「敵」が身内にいたということです。
 この法律に指定された生物は栽培、飼育は勿論、販売、譲渡、輸出入などが原則禁止となり、違反すると個人では3年以下の懲役または300万円以下の罰金。法人ではなんと1億円以下の罰金が科せられます。
 すでに植えられたものでも、在来種など環境に被害を及ぼすおそれがあると見なされた場合、駆除の対象となります。

綺麗だからといって・・・

 このような特定外来生物にまだ指定されなくても要注意外来生物になっている植物は将来特定外来生物に指定される可能性があります。私たち生産者だけでなく一般の方も単に「綺麗だ」「おもしろい」といった理由だけで栽培せず、十分気をつけなければなりません。その例としてー