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北国のオアシス

タイサンボクがやっと開花


待ちに待った花に思わず笑みが・・・


  あれからほぼ一ヶ月経った6月14日の日曜日、電話の向こうから福士先生の弾んだ声で「ついに咲いたよ〜。とりあえず君に知らせようと思って」の第一声。大きな花だけあって少しずつエネルギーを使いながら膨らみ、開いたんだなぁ。待ちわびただけに喜びも大きい。あいにくそのときはすぐに駆けつけることが出来なかったので17日にお邪魔したところ、最初に咲いた花はすでに終わりかけている。なんという短命。言い換えれば直径25cm以上の巨大輪が長い時間咲き続けることの大変さを知る。

 近接撮影の間、甘い香りが漂ってくる。先生曰く、「う〜ん、少し離れていた方が香りを感ずるねぇ」確かに言われるとおり、開放し窓から入ってくるそよ風がほどよくブレンドしてくれるのだろうか。札幌以北ではなかなか味わうことが出来ない経験。頭上をよくみると樹冠に近いところにも花が咲いている。まだまだつぼみもあるので今しばらく楽しめそう。皆さんも是非訪ねてはいかが。





わずか数日間の命


 タイサンボクは岩見沢の木に指定されているコブシと同じモクレン属で、北アメリカ東部原産の大型花木。今から130年ほど前に日本に持ち込まれたそうです。常緑性で屋外での栽培は道南以南で可とされています。



有限会社 川原花木園