緑化樹の需給難易度

供給難易度R値の信頼性:アンケ−ト調査との比較

 このように求めたR値が実際に利用できるかどうかを検証してみる。そこで需給について詳しい業界の有力な関係者の御協力をいただき、付表2の様式にてアンケ−ト調査を行なった。回答を寄せて下さった9氏の需給に関する評価デ−タを表2−1(省略)と図2−1(次ページ)に示し、理論的に求められたR値との比較を行なった。ただしこの評価方法は従来の○×式であるため、◎印は5点、○印は4点、△印は3点などとして数値化して計算した。その結果、R値とには中位以上の相関関係(r=0.714) があることから利用可能であり、R値によって供給の難易をランク付けした。それを表2−2に、各樹種をこの方法にしたがって分類したものを表2−3に示した。ここで、○×式による評価方法については個人差が大きく、問題があることが明確である。

アンケートの内容

アンケート結果

 表2−3から、高木性広葉樹については、安定した供給を約束できるものはなく厳しい状況を表わしている。ただ、カツラ、イヌエンジュ、ハルニレが比較的供給が安定しており若干の需要増加にも対応できそうである。その反対に、オオバボダイジュ、モミジ類、ナナカマド、カエデ類などは現在の需要にも十分な対応が出来なくなっている。針葉樹については、ニオイヒバ(H=100-120 cm)、アカエゾマツ(H=150-250 cm)が良好、ニオイヒバ(H=200-250 cm)などが厳しく、同一樹種であっても規格・寸法の違いによって供給の難易に大きな差がある。低木類では、やはりモンタナマツ(這性)が供給過剰となっている。特に、W=30の規格品は今後需要の増加がないとすれば、上位クラスの規格品も同じ状況になっていく。ツツジ類では、その樹種により異なった状況になっている。詳細については後で述べるが、このなかで最も供給困難なものがエゾムラサキツツジ(H=80- )である。しかし、下位クラス (H=50-60)が安定しているので、調査をした夏季のときは別としても来年度以降は安定してくる。ドウダンツツジ(玉物)は、各サイズとも安定するのは多少時間を要すると思われる。

需給ランク表