緑化樹の需給難易度

仮説に基ずく供給難易の表示方法

 一般的に、緑化樹木は需要に見合った適正と思われる量を目標に生産されているが樹種によって養成の規模、養成の難易、要求される規格・寸法に達するまでの期間が異なるために、過不足が生じたり、思惑による過大な生産が行なわれたりして、必ずしもそうした理想的な状況にはならない。このことによる需給の不均衡が供給の難易となって表われる。したがってデ−タの性質上、回帰直線式はそのときの需給の平均的関係を、回帰直線からの距離は各樹種における需給の不均衡度合いつまり供給の難易を示すので、この距離を供給難易度(R)と定義する。よって、各樹種別のR値は需要量、供給量が決まると必然的に求めることができる。
 図1−2において各点から回帰直線までの距離d(4) は、表1−1の(#2)式で、Rを求める式は次の(#3)式で表わすことができる。
d=|−0.328x−0.945y+1.043 |・・・・・・・(#2)
R=±d=0.328x+0.945y−1.043 ・・・・・・・(#3)
(ただし x=logA, y=logM   A:需要量、M:供給率)
 Rの値が大きいほど供給が容易であり、小さいほど困難である。ここで、デ−タが回帰直線の上側にあるものはRが正の値(R>0)で、下側にあるものは負の値で表わすことにする。ここで回帰式は、需要量が増大するほど(緑生会としての)供給率が直線的に低下することを示す。その理由として、一般に一定の需要が見込め、しかも品薄感の強い樹種・規格品は自社の苗畑などに在庫したり、別の手段によって確保する。一方、需要が多くても生産量が多いものについては限られた量だけ在庫することから、供給全体からするとみかけの供給率は、前者では大きくなり、後者では小さくなる。したがって後者については、在庫量を越える需要に対して各方面からの集積が可能であり、実際の供給率は大きくなる。
このことから、図1−3において、ある三つの樹種A0、B1、B2 が同じ供給率であれば、供給の難易も同じと考えるのは誤りである。むしろ回帰直線に平行でA0を通る直線上にある樹種C1、C2 が同じ難易度といえる。

数式需給データ

グラフ1