店先に並んでいる苗木には大きく分けてふたつのタイプがあります。ビニールやプラスチック製の容器に入った「ポット苗木」と根鉢を麻(ジュート)製などの梱包資材で巻いた「根巻き苗木」です。それぞれ一長一短があり、善し悪しについては外見ではなかなか判断できないこともあります。
例えば単にポット苗木といっても、「ポットで栽培された」苗木と「ポットに入っている」苗木とは意味が違います。したがって購入した後の処置も異なるので注意しなければなりません。次のフローチャートで確かめて下さい。
根巻き苗1・・・根がしっかり土をつかんでいる。ジュート製の梱包資材の場合はそのまま植え込み可。土が崩れないときははずしたほうがよい。
根巻き苗2・・・いわゆる「付け鉢」でかならずしも育成に適した用土を使っているとは限らない。休眠期では土を落として植え込む。
ポット苗1・・・俗にいう「にわかポット」でかならずしも育成に適した用土を使っているとは限らない。必要ならできるだけ早い時期に買い求める。(ほとんどの果樹苗、バラ苗が該当する)
ポット苗2・・・露地苗をポットに入れ、一定期間で十分発根させているので植え付け時に傷みが少ない。
ポット苗3・・・小さな苗木の時からポットで養育しているので活着がよいが、栽培期間が長すぎるものはルーピングを起こしている場合がある。