庭造りを始める前に

植物を育てる環境

 どのような目的・用途で植物を植えるかによって若干の違いはありますが、およそ次のようなことが大切になります。

庭になるスペースの位置と形状

 方角や庭にしたい場所の形、起伏やくぼみを利用するか否か

土質と育ちやすい土壌の改良整備(土づくり)

 粘土質、砂利混じりの残土処理(特に造成された宅地、住宅建築後の残った場所などでは業者が廃材やコンクリート片、質の悪い残土などを庭になるスペースに埋めていくことがあります)

雑草の種類と繁茂の現状と対処

 特にタンポポ、スギナ、イタドリ、勢力の強いイネ科の宿根草が優勢な場合は、何も植えない前に1〜2年かけて除草に専念して、退治することが先決です。植えてしまってからでは、こうした雑草を駆逐するのは何倍もの労力と費用がかかります。

 こうした問題をまず最初に解決しておくことが第一歩でしょう。人工的な池や湿地でも造らない限りは、水はけのよい土地にしなければなりませんから、火山灰・レキ、黒土を適度に入れます。また腐葉土や有機質の堆肥などをすき込んで肥沃な土壌を造っていきます。