植物の特性をより詳しく知るためには、植物の器官の造りや進化の過程を考慮して体系化された分類をみるとわかりやすいと思います。
北海道でよく知られているコニファーを列挙すると次のようなものがあります。
モミ属・・・トドマツ、ヨーロッパモミ、コンコロールモミなど
ヒノキ属・・・ヒノキ、サワラなど
ビャクシン属・・・ハイビャクシン、イブキなど
カラマツ属(落葉性)・・・カラマツ、グイマツなど
メタセコイア属・・・メタセコイヤのみ(落葉性)
トウヒ属・・・アカエゾマツ、ヨーロッパトウヒなど
マツ属・・・アカマツ、クロマツ、キタゴヨウ、モンタナマツなど
イチイ属・・・イチイ、ヨーロッパイチイなど
ツガ属・・・ツガ、カナダツガなど
このほかよく知られていますが、道内での栽培が難しいものとして
スギ属・・・スギ(道南および日高沿岸部の風当たりの少ない地域では可)
ヒマラヤスギ属・・・アトラスシーダ、ヒマラヤシーダなど
ホソイトスギ属・・・モントレースギ、イタリアサイプレスなど
以上のコニファーを次の表にまとめてみました。表の右端に「H.N.」というのがありますが、これはハーディスナンバーといって各植物の耐寒気温域を数値で表したもので、小さいほど耐寒性がある(期待できる)ことを示しています。つまりこれを耐寒性の「目安」に使うことができます。(ハーディネスナンバーについてはこちら)
ただし、この数値は研究者や学者によって差があり絶対的なものではなく、実際に試験栽培をしてみるとそうはならない結果がでる種類もありますが、およその傾向は知ることができるので大変便利です。