北国の気候

夏と冬が同じ日に

フェーン現象のいたずら

 2008年5月1日、いかにも北海道らしい珍記録が誕生しました。朝方は氷が張る寒さだったのに、昼には30度にも上昇したのです。おそらく朝はセーターと防寒コートで通勤通学。お昼には半袖シャツ一枚に衣替え・・記録に残っているなかでは最大の日較差となりました。特に帯広市の西隣に位置する芽室町では、その値が約29度。また同じ日の佐呂間(網走管内)では、わずか6時間で27度も上昇したことになります。とても想像できませんね。先ほどの芽室町の場合、あとわずかで冬日(最低気温が0度以下の日)と真夏日(最高気温が30度以上の日)を同時に記録するところでした。寒暖の差もここまでくると私たちはとてもついて行けません。

最大日較差

フェーン現象

底冷えした日

 ついでに、北海道らしい寒いお話し。これは少し昔(1985年1月)の記録ですが、旭川市の北にある和寒町では最高気温がマイナス20度以下という日がありました。体が芯から冷えたでしょうね。しかしこうした自慢話のような記録も世界のなかでは、かわいらしいものです。

最高気温の最小値