屋外にて越冬させる植物について、地球規模で考えてみましょう。ドイツの学者ケッペンは自生している植物とその地域の気候と密接な関係があることに気が付きました。植物は気温と雨量に最も影響を受けるからです。そこで世界を一定の基準で分類した気候区分を提案したのです。したがって、園芸、緑化、農業に携わる人には感覚的にも理解しやすく役に立つ基準だと思います。
なお北海道、本州北部の山岳地帯は冷帯に属し、イギリス、ニュージーランド、本州などの温帯とは区別されています。
気候区分については各月の平均気温、降水の時期などが考慮され細分化されています。専門的なことは別として植物が生育することの目安として現在でもケッペンの気候区分が利用されています。北国の屋外で栽培するには下表の温帯とそれより寒い気候帯で育つもの、できれば温暖湿潤気候より寒い気候帯で育つものが無難でしょう。
(注1)雨が最も少ない月でも60mm以上の降水量がある
(注2)乾燥限界指数が年間降水量の50%未満である
(注3)乾燥限界指数が年間降水量の100%未満50%以上
(注4)「夏が雨季(夏雨型)」とは夏期間に出現する最多降水月の降水量が最少降水月の10倍以上。
「冬が雨季(冬雨型)」とは冬期間に出現する最多降水月の降水量が最少降水月の3倍以上であること。