人間は贅沢ですね。他の動物や植物たちが愚痴を言う(不満に思う)かどうかわかりませんが。夏になれば暑い暑い、冬には寒い寒いと同じせりふを飽きもせず毎年繰り返しています。出来れば暑すぎず寒すぎずを望んでいるのです。ちょうど心地よい気温はどのくらいなのでしょうか。
風の有無、地域や季節によって異なりますが、北海道の人たちの場合は摂氏18〜21度くらいではないでしょうか。ちなみに室内の場合は22度前後が快適温度と聞いています。
下の棒グラフは、北海道と道外主要都市の年間当たりの冬日、夏日の日数を示しています。道東、道北の内陸部では150日以上、しかも夏日も40日以上あります。これに対して沿岸部(稚内、留萌、釧路など)では、夏日が極端に少ないのです。海(海流)が冬の寒さや夏の暑さを和らげてくれるのです。ただし、風が強いため気温の割には寒く感じるでしょう。
東京および関東以西では夏日は100日以上、冬日は20日以下となります。北海道に移入される植物、特に樹木は、寒さにある程度馴れたものが望ましいので、特別のことがない限り、長野、関東以北で生産または養成されたものが多いようです。
グラフ 主要都市における年間当たりの冬日、夏日の日数(気象庁による)
ところでビール党の諸君の場合、仕事帰りのビアガーデンでがぶ飲みしても奥さん(旦那さん)に言い訳できる弁解気温は25度以上です。真夏日になりそうもないときは、あらかじめ家族の「お天気情報」にも気配りが必要でしょう。