北国の気候

気候と暮らし(2)

暖かな室内でアイスクリーム

 北海道では室内の暖房がなければ暮らしていけません。本州以南の暖地と異なり、屋外に設置した500リットル入りの灯油タンク(ホームタンクと呼んでいます)と大きな室内用灯油ストーブによる暖房が最も普及しています。最近はガソリン、灯油などの燃料が極端に値上がりした苦い経験から電気による暖房も増えてきました。

 

 北海道の部屋は寒いと思っている方が多いと思いますが、壁、床、天井には高性能の断熱材が施され、窓も断熱性に優れた複層ガラス入りプラスチック製サッシが使われています。しかもほとんどの部屋では2重窓になっています。また熱効率の良い暖房設備が完備しているので、寒い屋外から戻ってきたときに快適な暮らしが出来るようになっています。「北海道の人は寒さに強いと思っていたら、こちらに来るとよく風邪を引くね。」そんな話をよく聞きます。個人的なことで恐縮ですが、東京で何年か暮らした経験でもそう感じました。これはこたつ、ポータブル式灯油暖房で暖をとる生活に慣れていないからでしょうね。北海道では冬でもアイスクリームを食べたり、冷たいジュースやビールを飲みます。この寒い時期にどうして?と思われるでしょうが、暖かい部屋があるからこそできるのです。贅沢な話かも知れません。

 

 暖かな部屋で困ることもあります。暖房によって室内の湿度が著しく低くなり、風邪を引きやすくなります。室内の鉢物など植物を脱水症状を防ぐためにも加湿器を用意する、蒸気が発生する暖房機器を使うなどの工夫がされています。

 

北海道の住宅については、こちらのサイトをご覧下さい。→武部建設(株)

 

いたずら