雪国の冬は、何よりもまず暮らしを支える安全で快適な道路と暖房の確保が重要になります、現在ではスパイクタイヤでの走行は障がいのある人、緊急車両など一部を除き法律で禁止されているので、運転に差し障りのある路面のわだち(轍:タイヤによる走行溝)を取り除くため、除雪車輌が平滑になるよう削り取っていきます。それでも大雪が降ったときなどは路側に雪を押しつける作業(除雪)だけでは限界があるのでときどき次のような作業を行います。
この雪を取りのぞく作業を排雪(はいせつ)といい、ロータリー車で集めた雪をダンプカーに積み込んでいきます。路側が公共の空き地になっている場所では、雪を飛ばす作業を行います。これを投雪(とうせつ)といいます。いずれも雪国ならではの用語です。
ロータリーの後に、凸凹した路面を平らに削るグレーダーが作業していきます。ところで・・
雪国では信号機に雪が積もると、溶けて凍り付き信号が見えなくなることがあります。それを防ぐため縦型の信号機になっているのです。
ブルドーザーが最後の仕上げをしていきます。こうした作業の様子は、こちらのサイトで動画がご覧いただけます。
公共の道路だけでなく一般家庭、事務所などの前は自動車や人の出入りのため、それぞれの家庭、会社単位で除雪をしています。スノーダンプ、除雪専用のプラスチック製スコップなど状況に合わせて使います。(20年ほど前までは金属製のスノーダンプが使われていましたが、暖気になると溶けた雪が冷やされ凍り付いて滑りが悪くなるので丈夫なプラスチック製に替わりました。
近年は小型投雪機(雪を遠くに飛ばす機械)、融雪溝(ゆうせつこう)、灯油などの燃料を使って雪を溶かすロードヒーティングなども利用されています。