北国の気候

自然の恵み

雪は天からの授かり物

 北海道のように気象条件の厳しいところでは、気温、雪、風などが自分で移動することが出来ない植物に様々な影響を及ぼします。特に農作物のように生活基盤を支えるものは、こうした環境に適するよう品種改良が常に行われています。私たちの暮らしも無縁ではなく、知恵を働かせ地域の気候・気象に応じた暮らし方をしています。そこで様々な気候条件を地域別にまとめてみました。

地域の特徴

番号 主な地域 気象的な特徴 主な一次産業
1 札幌市、石狩、空知中・南部 冬の寒さはやや厳しく、比較的雪が多い。 稲作
2 旭川市、上川中・南部 比較的雪が多い。夏は暑く冬の寒さが厳しい 稲作、畑作、林業
3 空知北部、上川北部、宗谷内陸部 雪が多く、寒さは非常に厳しく寒暖の差が大きい 酪農、畑作
4 留萌、日本海沿岸の北部 年間通して気温は比較的高いが、風は強い。 漁業、酪農
5 オホーツク海沿岸部 冬は流氷接岸によって内陸並みに冷え込む 漁業、酪農、
6 北見市、網走内陸部 雪はやや多く、寒さはきびしい。夏はフェーン現象の発生によって高温を記録することがある。 畑作、酪農、林業
7 釧路、根室 夏は冷涼。冬は内陸部の冷え込みが厳しい。沿岸部は雪が少なく、夏は霧の発生が多い。 酪農、漁業
8 帯広市、十勝 比較的雪は少ない。夏は暑く冬は寒さが厳しい。 畑作、酪農、林業
9 十勝南部の沿岸部 管内では夏は雨が多く、冬は雪が多い。 畑作、酪農
10 胆振東部・日高の沿岸部 夏は冷涼。冬は比較的気温は高く雪は少ない。、霧の発生がある。 漁業、畜産、酪農
11 胆振東部・日高の内陸部 夏は冷涼。冬は冷え込みが厳しい。雪は比較的少ない。 畑作、酪農、畜産
12 胆振西部の沿岸部、渡島、檜山 道内では最も暖かく、雪は一部地域を除き少ない。 稲作、漁業、畑作
13 日本海沿岸の南部 海流の影響で比較的暖かいが、雪が多い。 稲作、漁業
14 後志・胆振西部の内陸部 比較的標高が高いところ多いため、冬は寒さが厳しく雪が多い。夏は冷涼ですぐしやすい。 畑作、酪農、林業